◎EU加盟を目指す北マケドニア政府は汚職の撲滅を主要政策のひとつに掲げている。
北マケドニア当局は27日、セルビア国境にある警察署の署長を含む9人を組織犯罪などに関与した罪で逮捕したと発表した。
地元メディアによると、署長、副所長、署員7人が「組織犯罪、収賄、職権乱用」で逮捕されたという。
EU加盟を目指す北マケドニア政府は汚職の撲滅を主要政策のひとつに掲げている。EUは汚職が蔓延する国の加盟を認めない。
地元当局は声明で、「容疑者たちは2年以上にわたって組織的に活動し、セルビアに渡る車両の手続きを省略するという名目で個人から現金などを受け取っていた」と明らかにした。
また当局はこの9人と同じ署に勤務する3人を在宅起訴した。
当局は警察署や署長の自宅などを家宅捜索し、現金や物品を押収している。
有罪が確定すれば、9人はそれぞれ20年以下の懲役刑に処される可能性がある。
警察は認否を明らかにしていないが、一部の地元メディアは「署員が関与を認めた」と報じている。
北マケドニアは今年7月、EU加盟交渉を正式に開始した。