▽火災は北東部コチャニのナイトクラブで16日の午前3時頃に発生。花火ショーの最中に引火したとみられ、59人が死亡、150人以上が負傷した。
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北マケドニアの首都スコピエで週末に発生したナイトクラブ火災の抗議デモが続いている。
デモ隊は政府に対し、無許可のナイトクラブが運営を継続できた理由を明らかにするよう求めている。
火災は北東部コチャニのナイトクラブで16日の午前3時頃に発生。花火ショーの最中に引火したとみられ、59人が死亡、150人以上が負傷した。
警察当局は汚職の疑いで捜査を開始し、クラブの営業を許可したとされる地元の役人を含む数十人を逮捕した。
犠牲者のほとんどが10代後半から20代前半で、友人たちとナイトライフを楽しんでいた。
北マケドニアの若者は国の将来に不安を感じ、今回の悲劇にショックを表明。SNSには「国外で働くことを決めた」「移住する」という投稿が多数寄せられている。
スコピエの語学学校に通う14歳の女子生徒はAP通信の取材に対し、「悲しみと失望を感じている」と語った。
また生徒は「この国に失望している。北マケドニアが好きだけど、年をとったら外国に行きたい」と述べた。
国際通貨基金(IMF)の統計によると、北マケドニアの失業率は24年末時点で12.8%、欧州諸国の中で2番目に高い。さらに、15歳から24歳のほぼ5分の1が働いておらず、学校にも通っていないという。
同国の人口は過去20年間で10%近く減少し、190万人を割り込んだ。国外に流出する人のほとんどがより良い機会を求める若者たちである。
ミコスキ(Hristijan Mickoski)首相は週末の声明で、クラブが違法営業を続けてきたことに言及。「捜査当局が責任を追及する」と約束した。