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▽オルバン首相は自らを「伝統的な家族の擁護者」と評し、ハンガリーを「ジェンダーの狂気」から守ると主張。「性的プロパガンダから子供たちを守る」と宣伝してきた。
ハンガリー、首都ブダペスト、LGBTプライドパレード(Getty Images/AFP通信)

ハンガリー与党フィデス・ハンガリー市民同盟は17日、LGBTQ+(性的少数者)コミュニティに対する弾圧を強化する法案を議会に提出した。

フィデス率いる連立与党は議席の3分の2を占めているため、可決はほぼ確実だ。

この反LGBTQ法案は18歳未満の未成年者に対する同性愛の「描写や宣伝」を禁止し、争点となっている児童保護法に違反するイベントの開催や参加を犯罪とする。

プライドパレードを含むLGBTQ関連のイベントに参加した場合、最高20万フォリント(約8万2000円)の罰金が科される。

この法案を同性愛者を「ポンコツ」「社会不適合者」と呼ぶオルバン(Viktor Orbán)首相が推進。与党は権利団体や他の欧州諸国が性的マイノリティに対する抑圧と批判する法律を数多く導入してきた。

オルバン氏は自らを「伝統的な家族の擁護者」と評し、ハンガリーを「ジェンダーの狂気」から守ると主張。「性的プロパガンダから子供たちを守る」と宣伝してきた。

児童保護法は2021年に成立。テレビ、映画、広告、文学など、未成年者が入手可能なコンテンツにおける同性愛の描写や宣伝を禁止したほか、学校教育プログラムにおけるLGBTQ問題への言及を禁止し、さらに出生時の性別から逸脱した性別(トランスジェンダー)を公に描写することも禁じている。

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