◎クレムリンは声明の中で、「条約の更新はロシア連邦の国益を満たし、ロシアとアメリカの間の戦略的関係の透明性と予測可能性を維持し、世界的な戦略的安定を支援します。そして、国際情勢に有益な効果をもたらし、核軍縮プロセスに貢献するでしょう」と述べた。
Getty Images/ウラジーミル・プーチン大統領

1月29日、ロシアのウラジーミル・大統領はアメリカとの主要な軍備管理条約のひとつ、「新戦略兵器削減条約(新STRAT)」を延長する法案に署名した。

クレムリンは声明の中で、「新STARTは2026年2月5日まで延長された」と述べた。アメリカとロシアは2019年に中距離核戦略全廃条約(INF)を破棄しており、新STARTは核に関連する最後の協定である。

ジョー・バイデン大統領とプーチン大統領は1月26日の電話会談の中で新STARTの延長について話し合い、ロシア議会は27日に同条約を5年延長する法案を賛成多数で可決した。

新STARTはバラク・オバマ元大統領とドミトリー・メドヴェージェフ元大統領によって2011年2月5日に発効された。両国の戦略的攻撃兵器の保有数は、条約に基づき制限されている。

<新STARTの要点>
・大陸間弾道ミサイル(ICBM)の保有数=800発以下。
・潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の保有数=800発以下。
・戦略爆撃機の保有数=800機以下。
・戦略核弾頭の配備数=1,550発以下。

クレムリンは声明の中で、「条約の更新はロシア連邦の国益を満たし、ロシアとアメリカの間の戦略的関係の透明性と予測可能性を維持し、世界的な戦略的安定を支援します。そして、国際情勢に有益な効果をもたらし、核軍縮プロセスに貢献するでしょう」と述べた。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は先週のブリーフィングで、「新STARTはアメリカの国家安全保障上の利益であり、ロシアとの関係が敵対的である場合にはさらに理にかなっている」と語った。

ジェン・サキ報道官:
「これはロシアの核力を制約する唯一の条約、両国間の戦略的安定の基盤である」

バイデン大統領はまだ声明を発表していない。

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