◎事件は昨年6月、ノイシュバンシュタイン城を一望できる橋の近くで発生した。
ドイツ南部の人気観光地ノイシュバンシュタイン城の崖下に米国人観光客2人を突き落とし、1人を殺害、もう1人に重傷を負わせた米国籍の男に終身刑が言い渡された。現地メディアが11日に報じた。
ドイツ通信社(dpa)によると、地裁は殺人、殺人未遂、強姦罪で31歳の男に終身刑を言い渡したという。
dpaは判決を引用し、「情状酌量の余地はなく、被告は一生刑務所にとどまることになるだろう」と伝えている。
事件は昨年6月、ノイシュバンシュタイン城を一望できる橋の近くで発生した。
被告は21歳と22歳の女性2人とハイキングコースで偶然出会い、登山道から誘い出した。その後、被告は21歳の女性を地面に押し倒し、服を脱がせようとした。
22歳の女性が助けようとしたところ、もみ合いになり、被告はこの女性を崖下に突き落とした。女性は約50メートル落下し、重傷を負ったものの一命を取り留めた。
被告はその後、21歳の女性が意識を失うまで首を絞め、レイプした後、崖下に突き落とした。この女性は死亡した。
判事は被告を「信じられないほど冷淡」と評した。
被告の身元は個人情報保護法により明らかにされていない。米メディアによると、被害者の女性2人はイリノイ大学を卒業したばかりだった。