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食品大手ネスレがCEO解任、直属の部下と不適切な関係

ネスレはスイスに本社を構える世界最大の食品・飲料メーカーで、1867年に創業した。
スイスの食品大手ネスレのロゴ(Getty Images)

スイスの食品大手ネスレは1日、部下との不適切な関係を理由に、フレイシュ(Laurent Freixe)CEOを解任したと発表した。

それによると、調査の結果、既婚者であるフレイシュ氏は直属の部下と恋愛関係にあったという。

同社は声明で、「調査の結果、ネスレの行動規範に違反していたことが判明したため、解任に至った」と述べた。

部下の身元は明らかにしていない。

同社によると、フレイシュ氏は1986年にフランス・ネスレに入社。マーケティング・営業部門に勤務し、1999年にフランス・ネスレ栄養部門の責任者に就任。その後も昇進を重ね、昨年9月にCEOに任命された。

後任のCEOにはナヴラティル(Philipp Navratil)氏が就任する。

ブルケ(Paul Bulcke)会長は声明で、「これは必要な決断であり、ネスレの価値観とガバナンスは当社の強固な基盤である」と強調した。

ネスレはスイスに本社を構える世界最大の食品・飲料メーカーで、1867年に創業した。

主に乳製品、コーヒー、飲料、菓子、ヘルスケア製品などを手掛け、世界190カ国以上で展開している。

代表的なブランドには「ネスカフェ」「キットカット」「ペプシコ」といった製品がある。

ネスレは品質・栄養・健やかなライフスタイルに焦点を当て、持続可能な開発にも力を入れ、環境への配慮やフェアトレードの推進など、社会的責任を重視する企業文化を持っている。

また、食品業界での規模や影響力を持ちながら研究開発にも力を入れ、常に革新的な製品を市場に送り出し続けている。

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