◎ラトビアへの領空侵犯は22年2月にウクライナ侵攻が始まって以来初。ルーマニアでは今年7月にも領内でドローンの破片が見つかっている。
ウクライナ、首都キーウ(Getty Images)

NATO加盟国ルーマニアとラトビアの領空にロシア軍のドローンが侵入した。

ルーマニア国防省は8日、ロシア軍がドナウ川沿いにあるウクライナの港湾インフラを攻撃した際、ドローンがルーマニアの領内に侵入したと報告した。

その後、ラトビアの国防省も声明を出し、前日、ロシア国境近くの町にロシア軍のドローンが墜落したと明らかにした。同省は「ベラルーシから迷い込んだ可能性が高い」としている。

ルーマニア空軍は領空を監視するためにF16戦闘機をスクランブル発進させ、東部の2つの地域の住民に警告を出した。

ルーマニア国防省は声明で、「ウクライナ国境沿いの無人地帯にドローンの残骸が残されている可能性があり、調査を進めている」と述べた。人的被害は確認されていない。

ラトビアでは人口約2万5000人ほどの町の近くにドローンが墜落した。この町はロシア国境から55キロ、ベラルーシ国境から75キロに位置する。

ラトビアへの領空侵犯は22年2月にウクライナ侵攻が始まって以来初。ルーマニアでは今年7月にも領内でドローンの破片が見つかっている。

ラトビア軍は8日の声明で、「ロシアやベラルーシが意図的にドローンを送り込んだ形跡はなく、墜落現場を特定し、調査が進行中である」と述べた。

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