◎両国の外務省は27日の声明でお互いを非難し合った。
6,600人以上が死亡したナゴルノ・カラバフ紛争の開戦から1周年を迎えた9月27日、アゼルバイジャンは首都バクーで軍事パレードを開催した。
アゼルバイジャン軍の兵士たちは、アルメニアとの戦闘で死亡したとされる兵士の写真を持って行進した。
アルメニアの首都エレバンでは数千人が戦没者墓地に足を運び、死亡した兵士に哀悼の意を表した。
両国の外務省は27日の声明でお互いを非難し合った。
ナゴルノ・カラバフ地域はアゼルバイジャンの領土と見なされているが、1994年に終結した分離戦争以来、アルメニア政府の支援を受ける分離主義勢力の管理下に置かれ、住民の大半はアルメニア人で構成されていた。
アルメニアのニコル・パシニャン首相は昨年11月、ロシアの圧力に屈し、ナゴルノ・カラバフ地域の大部分をアゼルバイジャンに返還するという和平協定に合意した。
一部のアルメニア人と野党は和平協定を「敗北宣言」と見なし、パシニャン首相の辞任を求めたが、今年6月の総選挙でパシニャン首相は再選を果たした。
トルコの支援を受けるアゼルバイジャン軍はアルメニア軍を圧倒すると思われたが、戦闘は約6週間続いた。当局によると、アルメニアの死亡者は兵士とナゴルノ・カラバフの住民合わせて3,700人以上、アゼルバイジャン政府は2,900人以上が死亡したと主張した。
アゼルバイジャンの外務省は声明でナゴルノ・カラバフ紛争を引き起こしたアルメニアを非難し、「アゼルバイジャン軍は敵の軍事的挑発に適切に対応した」と述べた。「1年前、私たちはアルメニア軍の軍事的挑発に対抗するための作戦を開始しました。アルメニアは紛争の全責任を負わなければなりません...」
しかし、アルメニアの外務省は、「アゼルバイジャン軍は事前に計画された軍事侵略作戦に基づき、ナゴルノ・カラバフに侵攻した」と反論した。「紛争はアゼルバイジャンが企てたものです。敵の目標はアルメニア人を根絶やしにすることでした...」
アゼルバイジャンは先週、ハーグの国際司法裁判所にアルメニアの「民族浄化政策」を違法と見なし、紛争の責任を取らせる訴訟を起こした。
この1週間前、アルメニアはハーグで同様の訴えを起こしている。