数千匹のヒトデが大量座礁、原因不明 英スコットランド
の「ヒトデ座礁事件」は先週、ファイフ地方のカーカルディ(Kirkcaldy)ビーチ一帯で発生し、海岸にはヒトデが砂浜や防波堤近くまでびっしりと散乱する光景が広がった。
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英スコットランド東部のビーチで数千匹に及ぶヒトデが大量に打ち上げられる異常な現象が起き、その原因を巡り関心が高まっている。この「ヒトデ座礁事件」は先週、ファイフ地方のカーカルディ(Kirkcaldy)ビーチ一帯で発生し、海岸にはヒトデが砂浜や防波堤近くまでびっしりと散乱する光景が広がった。目撃した住民らはその異様さに驚き、写真や映像を撮影してSNSで共有した。
地元住民の一人はBBCの取材に対し、「これほどの数のヒトデを見たのは初めてで、まるでパニック映画のワンシーンのようだった」と語った。また別の住民は「何が原因でこんなことになったのか本当に理解できない」と困惑を示した。多くのヒトデは既に死に、干からびたものも確認された。
専門家は今回の大量座礁について、現時点で確定的な結論は出ていないものの、最近の嵐や強い海流といった気象・海象条件が主な要因と考えている。スコットランド海洋研究所は、大波や強い潮流がヒトデが多く生息する海底エリアを捉え、それが波に巻き上げられて岸に打ち寄せられた可能性が高いと説明している。こうした強風や荒れた海況は近年増えており、同様の現象が他の場所でも観察されているという。
ヒトデは陸上ではごく短時間しか生存できないことが知られ、水から離れると数分で呼吸ができず死に至る場合が多い。海洋保護団体の関係者は、まだ生きているヒトデを見つけた場合は海に戻す試みをする価値があるものの、多くは既に弱っているか死んでいると指摘している。
この現象は自然界における「異常事態」として報告されているが、気候変動による海洋環境の変化が間接的に影響している可能性も専門家の間では議論されている。例えば、強風や高波の頻度が増すことで海底の生物群集が乱されることや、ヒトデが集団で移動する時期に重なった場合などが重なり、打ち上げが増加したとの見方がある。また、ある研究では、ヒトデが潮流の強い時期に腕を丸めて「ボール状」になる行動が観察され、これが海流に流されやすくなる一因なのではとも指摘されている。
今回の座礁は地域住民や環境保護団体にとって衝撃的な出来事であると同時に、海洋生態系の脆弱性を改めて浮き彫りにした。専門家は更なる調査が必要であるとしつつ、同様の現象が今後も発生し得るとして注意を呼び掛けている。
