独オクトーバーフェストで爆弾騒ぎ、脅迫により一時閉鎖
脅迫に関与したとされるドイツ国籍の男(57歳)は爆発物が入ったバックパックを所持した状態で発見され、間もなく死亡が確認された。
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ドイツ・バイエルン州ミュンヘンで開催されているオクトーバーフェストで1日、爆弾騒ぎがあった。この影響で会場が一時閉鎖された。
ミュンヘン警察によると、脅迫に関与したとされるドイツ国籍の男(57歳)は爆発物が入ったバックパックを所持した状態で発見され、間もなく死亡が確認されたという。自殺とみられる。
当局は爆発物探知犬で会場を捜索。オクトーバーフェストは1日午後に再開された。
ミュンヘン警察は声明で、「会場に爆発物はない」と述べた。
ドイツ通信社(dpa)によると、男は1日未明、ミュンヘン北部の地区で家族間の争い後に住宅に放火。湖の近くで自ら命を絶ったとされる。
この火災で男の母親(81歳)と21歳の娘の2人が負傷した。
当局は住宅内で「爆発装置」を発見。特殊部隊が解除に当たった。
オクトーバーフェストはミュンヘンで毎年9月中旬から10月上旬にかけて開催される世界最大のビール祭りである。1810年、バイエルン王国の皇太子と王女の結婚を祝うために始まったのが起源で、その後毎年恒例の祭りとなった。
会場はテレジエンヴィーゼと呼ばれる広大な広場で、期間中は巨大なビールテントや移動遊園地が設置され、国内外から600万人以上の来場者が訪れる。地元の6大ビール醸造所による特別醸造のビールが提供され、ソーセージやプレッツェル、シュバイネハクセ(豚のすね肉)などの伝統料理も楽しめる。多くの人が民族衣装のディアンドルやレーダーホーゼンを身に着け、音楽と踊りで盛り上がる。
オクトーバーフェストは単なるビールの祭りではなく、バイエルン文化を体験できる一大イベントである。