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ポルトガル首都ケーブルカー脱線事故、犠牲者の大半が外国人、16人死亡

事故は3日早朝に発生。市中心部を走るケーブルカーが脱線・大破し、16人が死亡、21人が負傷した。
2025年9月3日/ポルトガル、首都リスボン、ケーブルカー事故が発生した現場(AP通信)

ポルトガル・リスボン市内でケーブルカーが脱線した事故のついて、警察は5日、亡くなった16人のうち11人が外国人であったと明らかにした。

事故は3日早朝に発生。市中心部を走るケーブルカーが脱線・大破し、16人が死亡、21人が負傷した。

脱線の原因は明らかになっておらず、当局による初期調査の報告書が近く公表される見通しだ。

警察によると、亡くなった16人のうち内訳はポルトガル5人、イギリス人3人、カナダ人2人、韓国人2人、米国人1人、フランス人1人、スイス人1人、ウクライナ人1人であった。

この事故で死亡したと見られていたドイツ人男性はリストから除外されている。理由は明らかになっていない。

事故を起こしたケーブルカーは2両編成で、地元メディアによると、事故発生前、多くの乗客が車外に飛び降りたという。

リスボンでは急な坂道が多いためケーブルカー(エレヴァドール)が市民や観光客の足として活躍している。

代表的なものに「グロリア線」「ラブラ線」「ビッカ線」の3路線があり、いずれもレトロな車両が魅力。1880年代から運行されており、現在は電力で動いている。

美しい街並みを背景に走るケーブルカーは移動手段であると同時に観光名所としても人気がある。

ルイス・モンテネグロ(Luís Montenegro)首相はこの事故を「近年最大の悲劇の一つ」と呼び、複数の機関が調査を進めていると説明している。

地元メディアによると、ケーブルカーは下り坂で制御不能状態に陥り、ブレーキが効いていないように見えたという。

死傷者が全員ケーブルカーに乗っていた人かどうかは分かっていない。

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