◎防空部隊はひとつ残らずドローンを撃墜。その破片が地上に落下し、死傷者が出た。
ロシア国防省は20日、ウクライナと国境を接する西部ベルゴロド州を含む8地域に飛来したウ軍のドローン50機を撃墜したと発表した。
それによると、防空部隊はひとつ残らずドローンを撃墜。その破片が地上に落下し、死傷者が出たという。
ベルゴロド州知事はテレグラムに声明を投稿。「撃墜されたドローンの破片が住宅地に降り注ぎ、脚を骨折した女性とその介助をしていた男性が死亡した」と書き込んだ。
また同知事はウクライナ軍の砲弾が住宅に直撃し、妊婦が死亡したと述べた。
西部と南部の複数の地域にウ軍のドローンが飛来。空爆が行われたとみられる。
一方、ロシア国防省は同日、ウクライナ空軍のスホイ25戦闘機を撃墜したと発表した。ウクライナ政府はこの主張に関するコメントを出していない。
ウクライナ政府がロシア領内への攻撃についてコメントすることはほとんどない。
米シンクタンク戦争研究所は20日、ウクライナがロシアのエネルギーインフラに目を向けている可能性が高いと指摘した。
ロシア・カルーガ州政府はドローン空爆により市内の発電所で火災が発生。消火活動が続いていると報告した。
南部ブリャンスク州では燃料などを扱う複合施設で火災が発生したと伝えられている。
ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は20日、ロシア軍が19日に南部オデーサ州の港湾インフラを攻撃し、被害が出たと明らかにした。
ロシア軍は最近、エネルギーインフラに対する攻撃を強化。電力、ガス、燃料、水道インフラが攻撃の対象になっている。