▽1月~12月15日までの間に死亡または行方不明になった移民は1万457人。
スペイン領カナリア諸島沖で保護された移民(Getty Images)

スペインのNGO「カミナンド・フロンテラス(Caminando Fronteras、CF)」は26日、今年海路でスペインを目指した移民1万人以上が死亡または行方不明になったと明らかにした。

それによると、1月~12月15日までの間に死亡または行方不明になった移民は1万457人。前年から58%増加し、過去最高を更新したという。

サハラ砂漠以南の紛争地から逃れた何万人もの移民がモーリタニア、モロッコ、アルジェリア、セルビアからスペインを目指し出港する。

その大半がアフリカ北西部のスペイン領カナリア諸島を目指す一方、スペイン本土に渡ろうとする者も少なくない。このルートは世界でも最も危険な航路のひとつである。

CFは移民の家族や救助された人々の証言などから死者・行方不明者を推計している。

死者の中には1538人の子供と421人の女性が含まれていた。データによると、4月と5月の死者数が特に多かったという。

CFはモーリタニアから出航する移民が急増したと報告している。

スペイン政府は2月、モーリタニア政府に対して2億1000万ユーロの支援を約束した。

スペイン内務省によると、今年12月15日までにボートでスペインに到着した移民は5万7700人を超え、前年同期比で約12%増加したという。

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