◎モンテネグロは2017年にNATOに加盟。西側の対ロシア制裁に加わっている。
サイバー攻撃のイメージ図(Pixabay)

モンテネグロ政府は26日、ロシアのハッカー集団が政府機関に対する大規模かつ組織的なサイバー攻撃を開始したと警告した。

国家安全保障局(ANB)の報道官は声明で、「モンテネグロは現在、ハイブリッド戦争下にある」とした。

かつてのモンテネグロ政府はロシアとの関係を重視していたものの、2017年にNATOに加盟。ウクライナ侵攻を理由とする西側の対ロシア制裁にも加わっている。

ロシアは人口約62万人の小国を「非友好国」リストに加えた。

モンテネグロ政府は今週初め、政府機関のサーバーがサイバー攻撃を受け、被害を防いだと報告した。ANBによると、攻撃はその後も続いているようだ。

ANBは声明の中で、「この攻撃はロシアのハッカー集団によるものであり、モンテネグロでは初めて確認された」と述べている。

ロイター通信は政府高官の話を引用し、「最近発生したこのサイバー攻撃がロシアのハッカーによる犯行と確信している」と報じた。

在モンテネグロ米大使館は米国民に対し、進行中のサイバー攻撃に注意するよう警告を発した。民間企業や市民が攻撃を受けたという情報はいまのところ入っていないとみられる。

専門家によると、この攻撃は政府機関、公共施設、交通機関(国境検問所や空港など)、インターネットを管理する通信部門などで障害を引き起こす可能性があるという。

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