住民が墜落した大型ドローン持ち帰る、爆発物なし モルドバ
このドローンは偵察や即席攻撃に使われることのあるタイプで、ウクライナ戦争で使われてきた自爆ドローンと酷似しているとのこと。
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モルドバ警察は3日、首都キシナウの北方約100キロに位置する地区で見つかったドローンの調査を開始したと明らかにした。
それによると、ある住民が墜落したドローンを「おもちゃ」と勘違いして持ち帰ったという。
住民が持ち帰ったのは墜落から数日経過したドローンであった。
警察は声明で、「この機体に爆発物は含まれておらず、危険性はなかった」と発表。市民に対して、不審なドローンや似たような物体に触れたり移動させたりしないよう呼びかけた。
このドローンは偵察や即席攻撃に使われることのあるタイプで、ウクライナ戦争で使われてきた自爆ドローンと酷似しているとのこと。この機体がどこから来たものか、またなぜ墜落したのか、現時点で明らかになっていない。
当該地区の警察と住民のやりとりは町長の通報によって明らかになった。町長はドローンが自治体内に持ち込まれた時点でその住民を特定し、国家機関に報告したという。
町の公式SNSに投稿された映像には、小さなトラクターに連結されたトレーラーの上に大型ドローンが乗せられている様子が映っていた。
今回の事件は2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降、モルドバ国内で相次ぐドローンの空域侵犯や不時着、墜落事例のひとつだ。先週も別の地域の民家の屋根でドローンが発見され、当局が警戒を強めている。
警察は今回のようなドローンの墜落や機体を見つけた際、市民に安易に手を触れたり移動させたりしないよう改めて注意を呼びかけている。
