◎沿岸警備隊の巡視艇が海上で助けを求める人々を発見した。
フランス、北部パ・ド・カレー県、イギリスへの移住を目指す移民(AP通信)

フランスからイギリスに向かっていた移民船が転覆し、3人が死亡、45人が救助された。フランス沿岸警備隊が23日、明らかにした。

それによると、ボートは北部パ・ド・カレー県沖で転覆。沿岸警備隊の巡視艇が海上で助けを求める人々を発見した。

その後、地元の旅客フェリーが救助活動に加わり、47人が救助された。

沿岸警備隊によると、救助された47人のうち2人が意識不明の状態で、その後死亡が確認されたという。

さらに旅客フェリーが1人の遺体を収容。巡視艇に引き渡した。

この事故により、ドーバー海峡で今年死亡または行方不明になった移民は50人を超えた。昨年は16人、22年は5人、21年は35人であった。

ドーバー海峡は世界で最も混雑する水路のひとつであり、毎日600隻以上の商船が航行している。

イギリス内務省の統計によると、2018年以降、フランスから海峡を渡ってイギリスにたどり着いた移民・難民は約14万人。昨年海峡を横断した移民は約3万人で、22年の4万5000人超から大幅減となった。21年は約2万8000人、20年は約8500人となっている。

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