◎昨年ドーバー海峡をボートで横断した移民は約3万人。2022年の4万5000人超から36%減少した。
イギリス政府は1月1日、昨年ドーバー海峡を横断した移民の数が2022年の3分の2に減少したと明らかにした。
それによると、昨年の減少幅は統計を取り始めて以来最大。
昨年ドーバー海峡をボートで横断した移民は約3万人。2022年の4万5000人超から36%減少した。しかし、その数は2021年を約1000人上回り、ここ数年で2番目に多かった。
スナク政権は移民対策を最優先事項のひとつに掲げており、フランスと連携して移民の取り締まりを強化している。
イギリスに到着した移民のほとんどが亡命を申請。政府は申請書の審査に時間を取られている。
人権団体は移民が減少したことについて、「天候やその他の要因によるものとみられ、今年は22年を上回る可能性がある」と指摘している。
BBCも専門官の話しを引用し、「ドーバー海峡は昨年、風の強い日が多く、多くの移民が渡航をためらったとみられる」と報じた。
アフリカ・中東・アジアの紛争地などから逃れた多くの移民が西欧の豊かな国への亡命を希望している。