◎サハラ砂漠以南の紛争地から逃れた数万人が毎年、アフリカ北西部からスペインを目指し出港する。
スペイン南東部沖で移民を乗せたボートが転覆し、少なくとも3人が死亡、数人が行方不明になっている。地元当局が22日、明らかにした。
沿岸警備隊によると、このボートはモトリルの沖合で転覆し、2人が救助されたという。
地元テレビ局は関係者の話しとして、「救助された2人が6日前にアルジェリアを出港したと証言している」と伝えている。
それによると、出港時、ボートには12人が乗っていたという。
沿岸警備隊は遺体を本土に移送。身元を調べている。
サハラ砂漠以南の紛争地から逃れた数万人が毎年、アフリカ北西部からスペインを目指し出港する。
その大半がスペイン領カナリア諸島を目指すが、スペイン本土に渡ろうとする者も少なくない。このルートは世界でも最も危険な航路のひとつであり、毎年数年人が死亡または行方不明になっている。
スペイン内務省によると、1月1日~3月15日の間に船でスペインに到着した移民は1万4405人。昨年同期の3528人を大幅に上回った。その大半がカナリア諸島である。