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ギリシャ・レスボス島沖で移民船沈没、4人死亡、34人救助

巡視艇がレスボス島南岸沖で女性2人、男性1人、少女1人の遺体を収容。近くの岩場付近で半沈状態のボートを発見した。
ギリシャ、サモス島沖、移民を乗せたボート(Getty Images)

ギリシャ東部レスボス島沖で移民を乗せたボートが沈没し、子供を含む4人が死亡した。沿岸警備隊が7日、明らかにした。

それによると、巡視艇がレスボス島南岸沖で女性2人、男性1人、少女1人の遺体を収容。近くの岩場付近で半沈状態のボートを発見したという。

生存者34人は自力で岸にたどり着き、警察に保護された。生存者らは当局に対し「船には計38人が乗船し、これ以上の行方不明者はいない」と伝えたという。沿岸警備隊はその後、陸上と海上での捜索活動を打ち切った。

沈没の原因は明らかになっておらず、38人の身元や国籍も不明。

ギリシャは豊かな西欧(特に英独仏)への亡命を求める移民の中継地であり、トルコ西岸とアフリカ北部リビアやチュニジアに拠点を置く人身売買組織が頻繁に利用している。

その多くがトルコ沿岸からギリシャの島々へボートで横断を試みる。

ギリシャ当局は中東の紛争が移民の急増をまねていると指摘。昨年拘束した不法移民は6万人を超え、23年比で50%近く増加した。最も多かったのはシリア人であった。

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