◎西欧への移住を目指す多くの移民がバルカン半島亡命ルートを使う。
セルビアとボスニア・ヘルツェゴビナの国境を流れる川で移民を乗せたボートが転覆し、少なくとも10人の赤ちゃんが死亡した。当局が22日、明らかにした。
それによると、セルビア警察は午前5時頃に「川で溺れている人がいる」という通報を受け現場に急行。ボルニアの警察も同様の通報を受けた。
セルビア内務省は当初、ボートに乗っていた25人のうち3人の子供を含む18人の移民がボスニア側に渡ったと発表。しかしその後、警察が現場で10人の赤ちゃんの遺体を発見したと明らかにした。
内務省の報道官は声明で、「事故から数時間後、生後9か月の赤ちゃんの遺体が見つかった」と述べた。それによると、母親はセルビア当局に保護されたという。
両国の警察と消防が河川周辺を捜索している。
ボスニア当局によると、岸にたどり着いた18人のうち16人はシリア出身、2人はエジプト出身。うち10人は未成年であった。
ボスニア当局はボートに乗っていた人の数を約30人と発表している。
西欧への移住を目指す多くの移民がバルカン半島亡命ルートを使う。
移民たちはトルコからギリシャ、ブルガリア、北マケドニア、セルビア、ボスニア、ハンガリーなどを通って豊かな英独仏を目指す。クロアチアやハンガリーにとどまる者も少なくない。