イギリス「黄金のトイレ窃盗事件」実行犯2人に実刑判決

5人の泥棒は2019年9月、故チャーチル元首相の生家であるブレナム宮殿から黄金の大便器を盗み出した。
イギリス、ブレナム宮殿、純金製の大便器(Getty Images)

イギリス・オックスフォードシャー州で2019年に発生した「黄金のトイレ窃盗事件」について、オックスフォード法院は13日、実行犯2人に実刑判決を言い渡した。

5人の泥棒は2019年9月、故チャーチル(Winston Churchill)元首相の生家であるブレナム宮殿から黄金の大便器を盗み出した。

唯一無二のおまるには470万ポンド(約8億6400万円)の保険がかけられていた。

泥棒たちは19年9月14日の夜明け前、スレッジハンマーとバールで武装し、トイレを襲撃。5分以内に窓を壊し、大便器を配管から外して持ち去った。

便器は見つかっておらず、切り刻まれて売却されたとみられる。

40歳の屋根工であるジェームズ・シーン(James Sheen、39歳)被告は罪を認め、窃盗罪などで懲役4年を言い渡された。

シーンの下で働いていたマイケル・ジョーンズ(Michael Jones、40歳)被告も罪を認め、懲役2年3ヶ月を言い渡された。

おまるの重量は98キログラムを超え、その重量以上の価値があった。

当時のおまるの価値は280万ポンド(約5億円)であった。

イタリアのアーティストによる「アメリカ」と題された風刺的なおまるは過剰な富を揶揄したものであった。

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