◎首都キーウを含む少なくとも5都市が攻撃を受けた。
2024年7月8日/ウクライナ、首都キーウ(AP通信)

ロシア軍が8日、ウクライナ全土に向けて40発以上のミサイルを発射し、少なくとも37人が死亡、170人以上が負傷した。

ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領は訪問先のポーランドで声明を発表。同盟国に断固たる対応を取るよう要請し、ロシアへの報復を誓った。

現地メディアによると、首都キーウを含む少なくとも5都市が攻撃を受けたという。

キーウでは少なくとも21人が死亡。市中心部の小児病院、民家、幼稚園、大学、ビジネスセンターなど、100カ所近くが被害を受けた。

キーウ当局は声明で、「小児病院への攻撃により、女性医師1人を含む少なくとも2人が死亡、子供7人が負傷した」と明らかにした。

それによると、この小児病棟は大きく損壊し、救助隊が瓦礫をかき分けて他に巻き込まれた人がいないか確認しているという。

ウクライナ国防省はフェイスブックへの投稿で、「今回の攻撃は過去数カ月で最大規模とみられ、出勤時間帯に合わせて行われた」と書き込んだ。

キーウ市当局は攻撃後、7月9日を喪に服す日と宣言した。

地元メディアによると、被災した小児病院はオンラインで寄付を募り、わずか3時間で200万ドル以上を集めたという。

米ワシントンD.C.では9日、NATO首脳会議が開幕する。

ホワイトハウスは先週、首脳会議に合わせてウクライナに対する軍事的・財政的支援の強化に関する発表を行うと明らかにしていた。

ロシア軍のミサイルは東部と中部の広い範囲に飛来。東部クリブイリフでは少なくとも11人が死亡、47人が負傷したと伝えられている。

東部ドネツク州では工業施設にミサイルが着弾。3人が死亡した。中部ドニプロでも死者が確認されている。

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