イタリア首都で野党集会、政府与党とガザ紛争に抗議
野党はメローニ首相がイスラエル寄りの姿勢を堅持し、沈黙を守っていると非難している。
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イタリアの首都ローマで7日、政府与党とイスラエルによるガザ侵攻に抗議する野党集会が行われ、数万人が市内を練り歩いた。
野党はメローニ(Giorgia Meloni)首相がイスラエル寄りの姿勢を堅持し、沈黙を守っていると非難している。
現地メディアによると、デモ隊は「虐殺を止めろ」「戦争を止めろ」などと書かれたプラカードを掲げて市内を行進。中心部の広場に集まった。
主催者は30万人が集会に参加したと報告している。
中道左派・民主党(PD)のシュライン(Elly Schlein)党首は記者団に対し、「多くのイタリア人がパレスチナ人の虐殺とネタニヤフ政権による犯罪はもう十分だと訴えている」と語った。
メローニ(Giorgia Meloni)首相は今週初め、イスラエルに対し、ガザでの軍事作戦を直ちに停止するよう求めた。
またメローニ氏はガザへの攻撃が過剰に拡大していると指摘。「民間人の保護を最優先すべきである」とした。
イスラエル軍によるガザ地区への攻撃は8日も続き、カタールの衛星テレビ局アルジャジーラによると、過去24時間で少なくとも57人が死亡、数百人が負傷した。
ガザ紛争におけるパレスチナ側の死者は8日午後の時点で5万4880人、負傷者は12万6277人となっている。
多くのボランティアが行方不明者を捜索している。建物の倒壊に巻き込まれるなどして行方不明になった市民は1万~1万4000人と推定されている。
ガザ南部ラファで活動する米国主導のガザ人道財団の配給所近くでは8日、イスラエル兵の銃撃により少なくとも13人が死亡、150人以上が負傷した。
この配給所では2週間足らずで150人近くが殺害されている。