◎ロシアの同盟国であるジンバブエは国連によるウクライナ侵攻の非難決議を無視し、中立を誓い、米国に対話で問題を解決するよう提案している。
2023年1月30日/ジンバブエ、首都ハラレの国際空港、ベラルーシのルカシェンコ大統領(Tsvangirayi Mukwazhi/AP通信)

ベラルーシの独裁者ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が30日、ロシアの同盟国ジンバブエに到着した。

報道によると、首都ハラレの国際空港には多くの市民が集まり、ルカシェンコ氏を歓迎したという。

ジンバブエを37年間統治したムガベ(Robert Mugabe)前大統領の側近であったムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)大統領はルカシェンコ氏を歓迎し、熱い抱擁を交わした。

AP通信によると、与党ZANU-PF(ジンバブエ・アフリカ民族同盟愛国戦線)の支持者とみられる市民数百人はベラルーシとジンバブエの国旗を振り回し、太鼓を打ち鳴らし、笛を吹いて式典を盛り上げたという。

両首脳は記者会見を開かず、報道陣の質問にも答えなかった。

ベラルーシは2019年にムナンガグワ氏が首都ミンスクを訪問したことを受け、数千万ドル相当の契約を結び、ジンバブエにトラクター、コンバイン、トラックなどの農機具を提供してきた。

ロシアの同盟国であるジンバブエは国連によるウクライナ侵攻の非難決議を無視し、中立を誓い、米国に対話で問題を解決するよう提案している。

欧州最後の独裁者であるルカシェンコ氏はロシアを応援しているが、ウクライナ侵攻には参戦していない。

ムナンガグワ氏は政敵や活動家を力で抑え込み、数多くの嫌がらせをしたと非難されている。同氏はこの告発を無視している。

ルカシェンコ氏は1994年から大統領職を堅持し、2020年の選挙では得票率90%で圧勝したと主張したものの、西側諸国は選挙結果を認めていない。

この選挙は大規模な反政府集会に発展。当局はデモ隊を力でねじ伏せ、3万5000人以上を逮捕し、数千人を殴打した。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク