◎ロンドン市民は地下鉄の運休に困惑し、労使交渉の速やかな解決を求めた。
3月3日、ロンドンの交通機関は今週2日目のストライキを行い、首都圏のほぼすべての地下鉄路線を運休した。
ロンドン市民は地下鉄の運休に困惑し、労使交渉の速やかな解決を望んでいるが、労使の主張の隔たりは大きいと伝えられており、さらなる混乱が予想されている。
鉄道・海運・運輸部門の労働組合は、雇用主が示した雇用、年金、労働条件を却下し、24時間のストを開始した。
BBCニュースによると、地下鉄の駅入り口には雇用主を批判するビラが貼られ、市内のバス停やタクシー乗り場には長蛇の列ができたという。
雇用主のロンドン交通局は3日の声明で、市民にテレワークを推奨した。
ストは1日に始まり、2日もほぼすべての路線が運休した。ロンドン交通局は、混乱は4日の午前中まで続く可能性があると警告している。
労働組合はジョンソン政権が示した支出削減計画が、何百もの雇用喪失や年金の減額、労働条件の悪化を引き起こさないという確約を求めている。
ロンドン交通局の収益はパンデミックの影響で大きく悪化し、ジョンソン政権に支援の強化を求めている。しかし、ロンドン市長は公費の投入に先立ち、職員の年金などを見直す必要があると提案した。
組合幹部はAP通信の取材に対し、「当局が具体的な解決策を提示できるなら、話し合いに応じる」と述べた。
しかし、ロンドン交通局のアンディ・ロードCOOは、「政府はまだ何の変更も実行していない」と強調し、ストライキを非難した。
市内では大渋滞が発生し、ロンドンバスの車内もひどく混雑したと伝えられている。