◎リトアニアの経済は堅調に成長、個人所得は毎年2桁の伸びを示し、インフレ率もEU加盟国の中で最も低い。
リトアニアで13日、議会選が行われた。
地元メディアによると、中道右派の連立政権は野党の社会民主党に敗れる可能性が高い。
リトアニアの経済は堅調に成長、個人所得は毎年2桁の伸びを示し、インフレ率もEU加盟国の中で最も低い。それでも、有権者は変化を望んでいるようだ。
連立政権を率いるシモニテ(Ingrida Simonyte)首相は最近、移民の流入を阻止できなかったとして、支持率を落としている。
有権者の間には失望と不満が渦巻いている。それは数々の危機(パンデミック、ウクライナ戦争、移民流入など)に関連しており、堅調な経済成長では補えないかもしれない。
シモニテ氏はパンデミック時の厳しい対策に対する批判に直面。ロックダウン中の企業を支援するために十分なことをしなかったという不満が多い。また、何千人もの人々が適切な医療を受けられなかったという声もある。
またシモニテ氏は隣国ベラルーシ経由で到着した移民の扱いについても非難されている。
リトアニアはロシアと同様、ベラルーシがアフリカや中東の移民を集め、意図的にEU加盟国に押しつけていると非難している。
地元メディアの世論調査によると、得票率が20%を超える政党は出そうにない。今回も少なくとも3政党による連立政権が誕生することになりそうだ。