リトアニアに「密輸用気球」飛来、再発ならベラルーシ国境閉鎖、政府が発表
捜査の結果、気球の一部はベラルーシから密輸タバコを運んでいたことが明らかになった。
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リトアニア政府は22日、隣国ベラルーシから「密輸用気球」が再び侵入した場合、同国との国境を閉鎖すると表明した。
リトアニアでは今月初め、首都ビリニュスの国際空港上空に数十機の小型熱気球が侵入。この影響でビリニュス国際空港は数時間にわたり閉鎖された。
その後も同様の事件が相次ぎ、21日夜には再びビリニュスに気球が侵入。空港を閉鎖した。当局は22日、空港閉鎖を解除したと発表した。
ルギニエネ(Inga Ruginiene)首相は記者団に対し「国境を越えるバルーンの大規模な侵入が繰り返された場合、直ちに対応し、ベラルーシ国境を閉鎖する…譲歩しない」と語った。
閉鎖期間については言及しなかった。
当局によると、21日深夜に12個の気球が地上で見つかり、4人が逮捕されたという。
21日夜、数十個の気球がビリニュスの空港方向へ流され、約30便・4000人以上の乗客に影響が出た。
当局は事件後、ロシアの同盟国であるベラルーシとの国境検問所2カ所を閉鎖した。
捜査の結果、気球の一部はベラルーシから密輸タバコを運んでいたことが明らかになった。
当局によると、ベラルーシの密輸タバコを運ぶ気球が飛行機の運航を妨害したのは今月2回目。
ビリニュスはベラルーシとの国境から西に約40キロに位置している。地元メディアによると、ベラルーシの密輸業者はドローンよりもはるかに安価な気球を使ってタバコを密輸しているという。