リトアニア、ベラルーシ国境検問所を無期限閉鎖へ
リトアニアでは今月初め、ビリニュス空港上空に数十機の小型熱気球が侵入。この影響で同空港は数時間にわたり閉鎖された。
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リトアニアのルギニエネ(Inga Ruginiene)首相は27日、首都ビリニュスの空港で密輸用の気球とみられる物体の目撃が相次ぎ、航空便が影響を受けていることを受け、ベラルーシとの国境検問所を無期限閉鎖する可能性があると表明した。
リトアニアでは今月初め、ビリニュス空港上空に数十機の小型熱気球が侵入。この影響で同空港は数時間にわたり閉鎖された。
その後も同様の事件が相次ぎ、21日夜には数十個の気球がビリニュスの空港方向へ流され、約30便・4000人以上の乗客に影響が出た。
24~26日にも3日連続で気球が接近。3夜連続で滑走路が閉鎖され、多くの利用者が影響を受けた。
24日にはベラルーシ国境からさらに遠いカウナス空港も影響を受けた。
捜査の結果、気球の一部はベラルーシから密輸タバコを運んでいたことが明らかになった。
一部の専門家はロシアの同盟国であるベラルーシが組織的に気球やドローンを使ってNATO加盟国の飛行機の運航を妨害している可能性があると指摘している。
地元メディアによると、国境警備隊は26日夜にベラルーシ国境を24時間閉鎖することを決定したという。
ルギニエネ氏は27日の閣議後、声明で、「この国境閉鎖を29日まで延長する」と表明。29日の閣議で閉鎖を無期限に延長するかどうかを決定すると述べた
またルギニエネ氏は「外交官と外交郵便物の免除を伴う国境の無期限閉鎖草案をすでに作成している」とした。
ベラルーシ外務省は27日、リトアニア政府の動きを「挑発」と非難。「タバコを密輸しているのはベラルーシ国内に居住するリトアニアのギャングである」と主張した。
