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リトアニア、ベラルーシ国境検問所再開へ、密輸気球事件

リトアニアでは先月、首都ビリニュスの空港上空に数十機の小型熱気球が侵入。この影響で同空港は数時間にわたり閉鎖された。
リトアニアとベラルーシの国境近く(TASS)

リトアニア政府は19日、ベラルーシとの国境検問所2か所の運用を再開すると発表した。

リトアニア政府は先月末にベラルーシとの国境検問所を閉鎖。期間は1か月間としていた。

リトアニアでは先月、首都ビリニュスの空港上空に数十機の小型熱気球が侵入。この影響で同空港は数時間にわたり閉鎖された。

その後も同様の事件が相次ぎ、10月21日には数十個の気球がビリニュスの空港方向へ流され、約30便・4000人以上の乗客に影響が出た。

10月24~26日にも3日連続で気球が接近。3夜連続で滑走路が閉鎖され、多くの利用者が影響を受けた。

捜査の結果、気球の一部はベラルーシから密輸タバコを運んでいたことが明らかになった。

リトアニア当局はロシアの同盟国であるベラルーシが意図的に気球を飛ばしていると主張。ベラルーシ側はこれに異議を唱え、「リトアニア人が密輸タバコを入手するために気球を使っている」と主張している。

リトアニア政府は19日、閣議で国境検問所を再開することを決定した。隣国ポーランドも今週、ベラルーシとの2か所の検問所を再開している。

この決定により、ベラルーシ側で足止めされていたリトアニアのトラックはようやく本国に戻れることになる。

ベラルーシの独裁者であるルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領は先週、リトアニアの国境閉鎖を非難し、検問所で身動きが取れなくなっているリトアニアのトラック1000台以上を差し押さえると警告していた。

両国の税関当局者は18日に協議を行っていた。

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