戦争犯罪で逮捕状が出ていたリビア人、ドイツで逮捕=ICC
この男は数千人が収容されていたトリポリの刑務所の幹部の1人であった。
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オランダ・ハーグの国際刑事裁判所(ICC)は18日、人道に対する罪および戦争犯罪で逮捕状が発行されていたリビア人がドイツで逮捕されたと発表した。
それによると、この男は数千人が収容されていたトリポリの刑務所の幹部の1人であった。
ICCは声明で、ドイツ当局が7月10日に容疑者を逮捕したと明らかにした。
またICCは「容疑者は2015年2月から2020年初頭にかけて殺人、拷問、強姦、性的暴行などを主導し、人道に対する罪および戦争犯罪を直接犯した、あるいはその実行を命じ、監督した」と述べた。
男はハーグへの移送に関する法的手続きが完了するまでドイツの刑務所に勾留されることになる。
ICCの逮捕状はローマ規程(ICCの設立条約)締結国で拘束力を持つ。ICC加盟国は逮捕状が出ている容疑者が自国に足を踏み入れた場合、拘束することが義務づけられている。
ICCは声明の中でドイツ当局に敬意を表した。
リビアは2011年の革命後、政治的な行き詰まりと争いにより東部と西部に分裂。2つの政府が発足した。混乱が収束する見通しは立っていない。