イギリスとスペイン、ジブラルタルの貿易・移動を円滑化する協定に署名

イギリスとスペインの首脳は3日、ロンドンで会談し、英領ジブラルタルにおける国境を越えた貿易と移動を円滑化する協定に署名した。

スペインのサンチェス（Pedro Sánchez）首相は記者会見で、ジブラルタル問題におけるブレグジット後の膠着状態を打破したスターマー（Keir Starmer）首相を称賛した。

イギリスは2020年にEUを離脱。ジブラルタルとスペインの関係は未解決のままだった。

人や物資がジブラルタルとスペインの国境を越えて移動し続けられるよう確保する協定に関する協議はほとんど停滞し、進展を見せていなかった。

ジブラルタルは1713年にイギリスに割譲されたが、スペインはその後も主権を主張し続けている。

英語で「ザ・ロック」と呼ばれるこの地をめぐる両国関係は数世紀にわたり浮き沈みを繰り返してきた。

6月に発表されたこの協定は両国議会での批准が必要。スペインとジブラルタル間の人の移動や物資の流通における物理的障壁、検査、規制を全て撤廃する内容となっている。