ロシア情報機関に防衛情報を提供した疑い、ラトビア市民逮捕

容疑者の身元は公表されていない。当局は先月、関連施設2か所を家宅捜索し、スパイ容疑で容疑者を拘束した。

ラトビア当局は3日、同国の防衛分野に関する情報を収集し、ロシアの情報機関GRUに提供した疑いでラトビア市民が逮捕されたと発表した。

容疑者の身元は公表されていない。当局は先月、関連施設2か所を家宅捜索し、スパイ容疑で容疑者を拘束した。

当局によると、容疑者は同国駐留のNATO軍に関する詳細情報や、航空用に利用される民間インフラの情報、プリペイド式携帯電話カードの購入方法などを入手し、GRUに提供していたという。

西側当局はウクライナの欧州同盟国を標的としたロシアの広範な妨害・破壊工作、ハイブリッド作戦、サイバー攻撃やスパイ活動を取り締まっている。

ラトビアを含むバルト3国は9月にNATO領域へのロシア軍機とドローンの侵入が前例のない規模に達したことを受けて、厳戒態勢を敷いている。