コソボ当局、議会選挙の不正疑惑で100人以上を逮捕
コソボ南部の検察当局によると、逮捕者らは選挙結果の偽造、威圧・脅迫、買収などの容疑で取り調べを受けている。
.jpg)
コソボ当局は23日、昨年末に実施された議会選挙(一院制、120議席)での不正疑惑に関連して、これまでに109人を逮捕したと明らかにした。これを受けて同国では全面再集計が進められており、政治危機の長期化への懸念が高まっている。
コソボ南部の検察当局によると、逮捕者らは選挙結果の偽造、威圧・脅迫、買収などの容疑で取り調べを受けている。この事件を担当する検事は声明で、「対象の自治体内だけで、6万8017票で不正行為が疑われている」と説明した。
選挙管理委員会は今週初め、選挙での広範な不正の疑いを理由に、全票再集計を命じた。再集計作業は数週間にわたって続く見込みであるが、当局は不正が特定の候補者に関するもので、選挙全体の結果そのものは変わらない可能性が高いとしている。
この選挙では有権者約190万人のうち約44%が投票。クルティ(Albin Kurti)首相の与党「自己決定運動」が得票率51%で圧勝した。
今回の逮捕・再集計は、すでに根深い政治不安を一段と強める結果となっている。議会はまだ新政権を承認できておらず、2026年度予算案も成立していない。議員たちが3月初旬までに大統領を選出できない場合、再び解散総選挙を実施せざるを得ないとされており、事態は混迷を深めている。
コソボは1998〜99年の紛争後、2008年にセルビアからの独立を一方的に宣言、政治的安定の確立とEU加盟への道のりを歩んでいる。しかし、同国は経済的に欧州で最も困難な状況にある国の一つであり、政治的危機の長期化は社会・経済面の負担をさらに増大させかねない。
逮捕された人物の多くは選挙関係者や公職者で、現地メディアの報道では、元国会議員の息子とされる人物もその中に含まれている可能性があるという。この件については捜査が継続中で、さらに多くの関係者が取り調べを受ける可能性も指摘されている。
コソボ政府および選挙管理当局は不正の疑いがあるすべての行為を徹底的に調査し、選挙の透明性と正当性を確保すると強調している。国際社会も選挙プロセスの信頼回復に向けた支援を求めており、今後の政治情勢が注目されている。
