◎政府は1基当たりの費用を約2000億チェコ・コルナ(約1兆3520億円)と見積もっている。
原子力発電所(ロイター通信)

韓国水力原子力発電(KHNP)がチェコ共和国の原子力発電所新設工事の一般競争入札を制した。チェコ政府が17日、明らかにした。

フィオラ(Petr Fiala)首相は声明で、「KHNPが示した価格、施工、安全対策などはフランス電力(EDF)を上回っていた」と述べた。

契約は2025年3月に締結される予定。KHNPは2基の原子炉を新設する。1号機は2036年までに、2号機はその約2年後に試験運転を開始する予定だ。

契約価格は明らかになっていない。

政府は4月、既存の原発に少なくとも1基の原子炉を新設する入札を公開した。

2基の新しい原子炉は1980年代に完成した4基(約510メガワット)を補完する。政府は1基当たりの費用を約2000億チェコ・コルナ(約1兆3520億円)と見積もっている。

チェコは総発電量の3分の1以上を6基の原発で賄っている。

西側の隣国オーストリアやドイツとは異なり、チェコは二酸化炭素排出量を削減するために2033年までに発電用燃料として石炭を廃止することを決定。原発と再生可能エネルギーを倍増させると表明した。

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