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▽容疑者は5人を刺した後、現場から数百メートル離れた場所で民間人が運転する車にはねられ、警察が身柄を確保した。
2025年2月15日/オーストリア、南部フィラッハ、殺傷事件が発生した現場(Getty Images/AFP通信)

オーストリア南部フィラッハでシリア国籍の男(23歳)が刃物で歩行者を次々と刺し、14歳の少年が死亡、5人が重軽傷を負った。警察が15日、明らかにした。

それによると、事件は現地時間午後4時頃、市中心部の広場の屋台があるエリアで発生したという。

容疑者は5人を刺した後、現場から数百メートル離れた場所で民間人が運転する車にはねられ、警察が身柄を確保した。

AP通信は目撃者の話しとして、「車の運転手はシリア人で、事件を目撃し、容疑者に低速で体当たりした後、容疑者に飛びかかった」と伝えている。

容疑者に襲われたのは全員オーストリア国籍で、うち16歳の少年2人が重傷を負った。残り2人は28歳と32歳の男性で、軽傷と伝えられている。

容疑者は車ではねられ、軽傷を負った。2人の警察官が容疑者を取り押さえた。

オーストリア放送会社(ORF)によると、容疑者は合法的にオーストリアに居住し、亡命を希望していたという。この事件以前にトラブルを起こしたことはなかったとのこと。

容疑者は市内の警察署に連行され、取り調べを受けている。報道によると、警察はフィラッハ郊外にある容疑者の自宅を家宅捜索したという。

ORFは関係者の話しとして、「現時点で容疑者とイスラム過激派を結びつける証拠は見つかっていない」と報じた。

オーストリアでは今週、極右・自由党と与党・国民党の連立交渉が破綻。ファン・デア・ベレン(Alexander Van der Bellen)大統領は自由党抜きでの連立政権樹立を再提案している。

自由党はナチスの元党員が立ち上げた組織で、反移民と反イスラム政策を公約に掲げ、ロシア寄りの姿勢を示している。

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