仏領コルシカ島の繁華街にナイフ男、警察官に撃たれ死亡
警察によると、男は命令に従わず警察官に向かってナイフを振りかざしたため、警察官が発砲に踏み切ったという。
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フランス領コルシカ島の繁華街で20日、ナイフを所持した男が通行人や商店関係者を脅したとして警察官に射殺される事件が発生した。
警察によると、男は命令に従わず警察官に向かってナイフを振りかざしたため、警察官が発砲に踏み切ったという。事件を受けて、中央政府は年末年始の祝祭期間に向けて治安対策の強化を進めている。
地元警察への通報は20日の正午ごろにあり、商店前で男がナイフを持って脅しているとの情報が寄せられた。警察官が現場に到着した時点で男はその場を離れていたが、その後市中心部の別の地点でナイフを持った状態で発見された。警察官は男に武器を降ろすよう命じたが、男はこれに従わなかったとしている。
警察官はまず電気ショック式の武器を使用して制圧を試みたが効果はなく、男はナイフを手にしたまま警察官に向かって進んだという。このため警察官が拳銃を使用し、男を複数回射撃した。男はその場で死亡が確認された。検察によると、男の死因は銃撃によるものであり、当局が当時の詳しい状況や動機を調査している。
この事件で警察官1人が手に軽傷を負い、現場にいた通行人や商店関係者に被害は出ていない。現時点で男の身元や動機について公式発表はなく、当局が捜査を進めている。
中央政府はこの事件を受け、行事が重なる年末年始に治安対策を強化するよう各地の治安当局に指示したと明らかにした。
フランスでは今年、公共の場での暴力事件が相次いでおり、政府は市民の安全確保に神経を尖らせている。
現場となったコルシカ島の繁華街は観光や買い物客で賑わうエリアであり、事件発生時も多くの市民が行き交っていた。地元当局は現場周辺の一部道路を封鎖し、原因の究明とともに周辺住民や観光客の安全確保に努めている。パトロール強化により当面の間、治安維持態勢が敷かれる見通しだ。
一部メディアは男が精神的な不安定さを示していた可能性を指摘している。
