◎ゴッタルド・ベース・トンネルは北のドイツと南のイタリアを結び、多くの物資を輸送している。
スイス連邦鉄道(SBB)は2日、世界一長い鉄道トンネル「ゴッタルド・ベース・トンネル(全長57キロ)」で今年8月に発生した貨物列車脱線事故の復旧作業について、復旧完了は来年9月になるという見通しを示した。
SBBは声明で、「脱線事故の被害は当初想定していたよりもはるかに甚大で、復旧には予想以上の時間がかかる」と明らかにした。
それによると、修理費用は1億~1.3億スイスフラン(166~216億円)に達する見通し。
線路の取り替え区間は7キロにわたり、かなりの時間がかかるという。
このトンネルを通る旅客列車と貨物列車の運行は現在制限されている。
SBBによると、この脱線事故で避難ルートの一部も大きく損壊したという。
ゴッタルド・ベース・トンネルは北のドイツと南のイタリアを結び、多くの物資を輸送している。
スイス政府によると、昨年アルプス山脈を通過した貨物輸送の3分の2以上がこのトンネルを通過したという。