▽被告は2019年9月、故チャーチル元首相の生家であるブレナム宮殿から黄金のトイレを盗み出した。
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イギリス・オックスフォードシャー州で2019年に発生した「黄金のトイレ窃盗事件」について、オックスフォード法院は8日、実行犯とされる被告に有罪判決を言い渡した。
被告は2019年9月、故チャーチル(Winston Churchill)元首相の生家であるブレナム宮殿から黄金のトイレを盗み出した。
唯一無二の大便器には約500万ポンド(9億7000万円)の保険がかけられていた。
検察によると、マイケル・ジョーンズ(Michael Jones、39歳)被告は事件の前日、ブレナム宮殿を偵察した際、唯一無二の大便器を実際に使ったという。
検察は被告の証言を引用し「それは素晴らしい体験だった」と説明した。
被告は2019年9月14日の夜明け前、スレッジハンマーとバールで武装し、少なくとも2人の男とともにトイレを襲撃。5分以内に窓を壊し、大便器を配管から外して持ち去った。
トイレは配管が壊された影響で水浸しになった。
検察は公判の中で、「これは周到に計画され、実行された大胆な襲撃だった。しかし、犯人は慎重さを欠き、数多くの証拠を現場に残していた」と述べていた。
盗まれたおまるは回収されておらず、切り刻まれ、溶かされ、売りさばかれたと見られている。
イタリアのアーティストによる「アメリカ」と題された風刺的なおまるは過剰な富を揶揄したものであった。重さは98キロ強。当時の金の価値は280万ドルであった。
ジョーンズ被告は強盗罪で有罪判決を受けた。
窃盗を計画したジェームズ・シーン(James Sheen、40)被告は別の裁判で罪を認めている。別の2人は容疑を否認している。