◎全国の労組は2010～18年にかけての金融危機の際に見直された団体交渉権の権利を完全に回復するよう求めている。
ギリシャのジャーナリスト組合が19日、24時間ストライキを開始した。
印刷、放送、オンラインを含む全国の公共および多くの民間メディアで働く組合員たちがこれに参加。賃上げなどを求め、業務を停止した。
国内の主要2労組も20日にゼネラルストライキを行う予定だ。これにより、南部の島々を結ぶフェリーは運休となり、他の公共交通機関も運行を停止することになる。
全国の労組は2010～18年にかけての金融危機の際に見直された団体交渉権の権利を完全に回復するよう求めている。
ギリシャはその後、EUや国際通貨基金（IMF）から数百億ユーロの借金を余儀なくされたこの金融危機から立ち直った。
しかし、同国の債務残高の対GDP比はEU加盟国の中で最も高く、ウクライナ戦争とパンデミックに端を発するインフレへの対応にも苦慮している。
主要労組の書記長は政府に対し、最低賃金の引き上げ、組合員の生活水準を低下させているインフレへの対応強化、住宅支援、低所得者への補助金拡充などを求めている。
