◎反移民を推進するメローニ首相はイギリスのスナク首相とアルバニアのラマ首相をローマに招き、人身売買組織を厳しく取り締まることなどについて協議した。
イタリア、イギリス、アルバニアの首脳が16日、ローマで会談し、不法移民対策を強化することなどで合意した。
反移民を推進するメローニ(Giorgia Meloni)首相はイギリスのスナク(Rishi Sunak)首相とアルバニアのラマ(Edi Rama)首相を招き、人身売買組織を厳しく取り締まることなどについて協議した。
イタリア首相府は会談後の声明で、「メローニ首相はスナク英首相との個別会談で、移民分野における共同作業に焦点を当てた」と述べた。
地元メディアによると、両首脳は北アフリカ・チュニジアに取り残された移民のために国際移住機関(IOM)が策定した出身国への自発的な送還を支援するイタリア・イギリス初のプロジェクトに共同出資することでも合意したと伝えられている。
3首脳は共同声明で、「我々は体系化された人身売買と闘うための協力を強化し、移民を管理する必要性についても合意した」と述べている。
また3首脳はロシアによるウクライナ侵攻やガザ紛争についても協議した。
スナク氏はこの数カ月、メローニ氏と反移民対策でタッグを組み、アルバニアとイタリアを移民問題における重要なパートナーとみなしたうえで、他のEU加盟国から支持を集めようとしている。