▽サラ氏はイタリアの日刊紙イル・フォリオの記者。12月13日に報道関係者ビザで入国し、その6日後に逮捕された。
イタリア外務省が2日、駐イラン大使を召還し、テヘランで逮捕されたイタリア人ジャーナリストのセシリア・サラ（Cecilia Sala）氏の即時釈放を要求した。
現地メディアによると、同省はイラン大使を召還し、サラ氏の釈放を要求するとともに、領事との面会など、人権を完全に尊重した尊厳ある勾留条件を確保するよう求めたという。
サラ氏はイタリアの日刊紙イル・フォリオの記者。12月13日に報道関係者ビザで入国し、その6日後に逮捕された。
地元メディアは外務省関係者の話しとして、「サラ氏は床で寝ており、ひどく疲弊している」と伝えている。
野党・民主党も2日の声明でサラ氏の即時釈放を要求。「サラ氏が置かれている状況に関するニュースを見てショックを受けている」と非難した。
サラ氏の事件は数日間に渡ってイタリアのヘッドラインを独占し、マッタレッラ（Sergio Mattarella）大統領の年末演説でも取り上げられた。
イタリアで12月16日に逮捕されたイラン人の男がこの事件を複雑にしている。
この男は昨年1月28日に3人の米軍兵士が死亡したヨルダンのドローン攻撃に関与しているという米国の令状に基づき、ミラノの空港で逮捕された。
イラン指導部は1979年のイスラム革命以来、多くの外国人を拘束し、西側との交渉の「切り札」として利用してきた。
