▽イタリアとアルバニア政府は23年11月に移民の受け入れに関する協定を締結した。
とイタリアのメローニ首相(Mauro-Scrobogna/LaPresse/AP通信).jpg)
イタリア政府は11日、国内に不法滞在する移民40人をアルバニアの移民収容施設に移送した。
移民を乗せた海軍の艦船は南部ブリンディジの港を出港し、数時間後にアルバニアの首都ティラナ郊外の港に到着した。
地元メディアによると、移民たちは厳重な警備のもと、バスやミニバンに乗ってイタリア政府が運営するセンターに移送され、そこで手続きを受けた後、同じくイタリアが運営する施設に移されるという。
イタリア政府は移民の国籍など、詳細を明らかにしていない。
イタリアとアルバニア政府は23年11月に移民の受け入れに関する協定を締結。その期間は5年間で、イタリアの沿岸警備隊が国際水域で拘束した移民のうち、毎月最大3000人をアルバニアの施設に送る。
メローニ政権は昨年10月、アルバニアに2つの移民収容センターを開設した。ここでは亡命を希望する男性移民を処理する。
女性、子供、高齢者、病気や暴力の被害者はイタリアの施設に収容される。家族が引き離されることはない。
メローニ政権はさっそくセンターに移民を送ったものの、ローマの地方裁判所が人権団体の訴えを認め、これに待ったをかけた。
それ以来、この施設は活動を停止したままであった。
メローニ政権は先月、アルバニアの施設利用を拡大し、国外退去命令を受け、送還を拒否された移民の収容を許可する政令を承認した。
移民がどのくらいの期間拘束されるかは明らかになっていない。イタリアの法律では強制送還までの間、最大18カ月間勾留できる。