◎チュニジアの海岸とランペドゥーサ島は150kmほどしか離れておらず、移民のホットスポットになっている。
イタリア南部ランペドゥーザ島沖で移民船が転覆し、2歳の女児が死亡、少なくとも8人が行方不明になっている。地元当局が21日、明らかにした。
それによると、事故は20日夕方に発生。事故を目撃した漁師が43人を救助し、沿岸警備隊に通報した。
地元メディアは当局者の話しとして、「救助されたのはコートジボワール、ブルキナファソ、ギニアビサウ、マリの移民で、このうちの1人がチュニジアのスファックスを出港したと証言している」と伝えている。
生存者によると、2人の子供を含む少なくとも8人が行方不明になったとみられる。
ランペドゥーザ島沖では同日、400人もの移民を乗せた漁船が沿岸警備隊に保護された。
チュニジアの海岸とランペドゥーサ島は150kmほどしか離れておらず、移民のホットスポットになっている。
イタリア当局は先週、この海域で移民1200人以上を保護したと報告している。
地元メディアによると、ランペドゥーサ島の移民収容施設の定員は400人。この島で保護された移民の多くが本土やシチリア島に送られている。
アフリカから欧州への亡命を希望する移民の多くが地中海ルートを選択する。
欧州国境沿岸警備機関(Frontex)によると、今年1~9月末の間にこのルートでEU加盟国に到着した移民は14万3000人を超えたという。