◎西側諸国はAI(人工知能)を使ってディープフェイクポルノ画像・動画が簡単に作れることに深刻な懸念を示している。
イタリアのメローニ(Giorgia Meloni)首相の偽ポルノ画像をインターネットに投稿したとされる男2人の裁判が7月に行われる予定だ。イタリアANSA通信が21日に報じた。
この裁判は地中海のサルデーニャ島の地方裁判で開かれる。
ANSAはメローニ氏の弁護士の話を引用し、「メローニ首相は10万ユーロの損害賠償を請求しており、その全額をドメスティック・バイオレンス被害者女性のための基金に寄付する予定だ」と伝えている。
それによると、警察当局は2020年、米国に拠点を置くポルノサイトにメローニ氏の偽ポルノ画像をアップロードしたとされる親子を特定、起訴したという。
親子はスマートフォンから偽画像をアップロードしたとされる。
メローニ氏は当時、野党「イタリアの同胞(FDI)」の党首を務めていた。
メローニ氏の弁護士はANSAに対し、「この裁判は象徴的なものになると確信している」と述べた。「メローニ首相はこの裁判を通して、暴力的な偽画像の被害者になった全ての女性に対し、自分一人で抱え込まず、苦情を申し立てることを恐れないでほしいと呼びかけることになるだろう...」
西側諸国はAI(人工知能)を使ってディープフェイクポルノ画像・動画が簡単に作れることに深刻な懸念を示している。
生成AIは実在する人物の顔を無関係なポルノ画像や動画に簡単に合成することができる。