◎ステランティスは2021年にフランスPSAと米クライスラーが合併して誕生した多国籍自動車会社である。
2024年9月24日/イタリア、欧米自動車大手ステランティスの労働組合幹部(AP通信)

イタリア最大の自動車メーカー「ステランティス」の生産台数減少に抗議して、イタリアの自動車労組が10月18日にストライキを実施する。地元メディアが24日に報じた。

自動車労組FIM-CISLの書記長は記者会見で経営陣を非難し、組合員に対し、ローマで抗議デモを行うよう呼びかけた。

ステランティスは2021年にフランスPSAと米クライスラーが合併して誕生した多国籍自動車会社。今年上半期にイタリアのほとんどの工場で生産台数の減少を記録した。

労組によると、今年ステランティスがイタリアで生産する自動車は50万台強にとどまり、23年の75万1000台から大幅に減少する見通し。

同社は合併前からイタリアでの生産台数を70%近く削減してきた。

ステランティスは現在、タバレス(Carlos Tavares)CEOの後継者を探している。

タバレス氏はPSAとクライスラーの合併を主導したが、今年上半期の業績が散々だったため、米国のディーラーや全米自動車労組(UAW)から批判を浴びた。

北米事業は同社の主な利益源であったが、市場が大きく変化する中、苦戦を強いられている。

イタリアではステランティスの経営陣とメローニ政権が増産計画をめぐって数カ月にわたって協議を続けているものの、今のところ合意には至っていない。

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