◎墜落現場周辺に人はおらず、乗組員以外の死傷者は確認されていない。
2021年10月3日/イタリア、ミラノのサン・ドナート・ミラネーゼ郊外(Claudio Furlan/LaPresse/AP通信)

イタリア現地メディアによると、ミラノのサン・ドナート・ミラネーゼの郊外に小型飛行機が墜落し、乗員2人と乗客6人全員が死亡したという。

墜落した小型飛行機はミラノのリナーテ空港を離陸し、その後サン・ドナート・ミラネーゼの郊外にある2階建てのオフィスビルに衝突した。当局によると、墜落時オフィスビル内と周辺に人はおらず、死傷者は今のところ確認されていないという。

ミラノの消防当局は、「小型飛行機は3日午後の早い時間に墜落し、乗客乗員以外に死傷者はいなかった」とツイートした。

ミラノのティジアナ・シチリアーノ検察官は記者団に対し、「飛行機はある地点まで飛行を続けていたが、何かしらの異常に見舞われ急降下し、オフィスビルの屋根に激突した」と述べた。

シチリアーノ検察官によると、操縦士は管制塔に異常を報告しておらず、フライトレコーダーは回収されたという。イタリアの航空当局は3日の声明で、事故の調査を開始すると述べた。

ミラノの地元メディアは、「管制塔は小型飛行機がレーダー画面から消えたことを確認したが、それ以上の詳細はまだ明らかにされていない」と報じた。また、パイロットはルーマニアの億万長者であるダン・ペトレスク氏(68歳)で、妻と息子の死亡も確認されたという。

ルーマニアの外務省は3日の声明で、「ルーマニアの国籍を持つ2人の死亡を確認した」と明らかにした。

一方、イタリアの通信社ANSAによると、墜落した小型飛行機はピラタスPC-12と呼ばれる単発機で、9月30日にルーマニアの首都ブカレストからミラノまで問題なく飛行していたという。

ロイター通信の取材に応じたサン・ドナート・ミラネーゼの住民は、「大きな爆発音を音を聞いた」と語った。「爆発音は室内にとどき、自宅の窓がガタガタと揺れました。窓を開け外を見ると、黒煙が上がっていました」

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