◎イタリア国家統計局(ISTAT)によると、5月の野菜価格は前年比で15%近く上昇。4月は11%増であった。
イタリア人は国民食パスタの値下がりを喜んでいるが、それに必要な野菜や果物の価格は軒並み値上がりしているようだ。
中央政府は先週、5月のパスタ小売価格が前月比で0.3%下落したと発表。「政府主導のパスタ価格監視システム(一方的な値上げやカルテルを禁じる政令)が機能した」と指摘した。
その結果、消費者団体Assoutenti(アソテンティ)は今週予定していたパスタ・ストライキを中止したのである。
しかし、同団体の会長はAP通信の取材に対し、「パスタの全国平均価格はたしかに低下したが、一部の都市では高止まりしており、改善が見られないようであれば、今夏後半にパスタ・ストを決行する」と語った。
それによると、パスタ1キログラムの価格は、アドリア海に面した沿岸都市アンコーナでは3月の最高値2.44ユーロから2.12ユーロに、ジェノバではピークの2.38ユーロから2.02ユーロに下がった。その他の多くの都市では2ユーロを下回っている。
しかし、イタリア人は依然としてインフレに悩まされているようだ。
イタリア国家統計局(ISTAT)によると、5月の野菜価格は前年比で15%近く上昇。4月は11%増であった。
アソテンティはメローニ政権に対し、野菜や果物の価格も監視する委員会を設置するよう求めている。