◎事故はミラノの東方約50kmに位置するパルメザンチーズの保管庫で6日に発生。チーズを乗せていた棚が何らかの理由で壊れ、男性が下敷きになった。
イタリア北部ロンバルディア州のパルメザンチーズ倉庫で事故があり、74歳の男性が死亡した。地元当局が7日、明らかにした。
それによると、事故はミラノの東方約50kmに位置するパルメザンチーズの保管庫で6日に発生。チーズを乗せていた棚が何らかの理由で壊れ、男性が下敷きになったという。
ひとつの棚が倒れた結果、ドミノ倒しにより、1個約40kgのパルメザンチーズ数千個が散乱した。
国営イタリア放送協会(RAI)は警察関係者の話しとして、「男性の遺体は倒壊から約12時間後に発見された」と伝えている。
倒壊した棚の高さは10m以上あったようだ。近隣住民は倒壊の音を「雷」「空爆」と評した。
RAIによると、損失額は700万ユーロ(約11億円)と見積もられている。
RAIの取材に応じた近隣住民は亡くなった男性について、「とても魅力的で、気さくで、チーズを愛していた」と語った。
この倉庫にはイタリア名産のチーズ「グラナ・パダーノ」など、約2万5000個のチーズが保管されていた。