◎行方不明者の捜索は12日遅くに終了した。
イタリア北部ボローニャ近郊の水力発電所地下で発生した爆発について、消防当局は12日、海軍のダイバーが新たに作業員2人の遺体を収容したと明らかにした。これで犠牲者は7人となった。
爆発はボローニャの南方、アペニン山脈の麓にあるベルギ発電所の地下約40メートル地点で9日に発生。これまでにメンテナンス作業に当たっていた作業員5人の死亡が確認されていた。
地元メディアによると、行方不明者の捜索は12日遅くに終了したという。
発電所を運営する電力大手エネル・グリーン・パワーは電気系統のメンテナンス作業中に爆発が起き、タービンが吹き飛んだと報告している。
この爆発に巻き込まれた作業員4人が入院中。うち2人は重体と伝えられている。
エネルによると、地下8階のタービンが爆発し、9階が水没したという。爆発の原因は明らかになっておらず、警察が捜査している。
国営イタリア放送協会(RAI)は治安筋の話しとして、「警察が業務上過失致死傷を視野に捜査している」と伝えている。