◎墜落した航空機はイタリア空軍創設100周年を記念するイベントの一環として、17日に行われる航空ショーの準備をしていた。
イタリア北部トリノで空軍のアクロバット飛行隊「フレッチェ・トリコローリ」の航空機が墜落し、地上にいた5歳の少女が死亡した。地元当局が16日、明らかにした。
それによると、墜落した航空機はイタリア空軍創設100周年を記念するイベントの一環として、17日に行われる航空ショーの準備をしていたという。
機体もしくはその一部は道路を通行していた車を直撃。5歳の少女が死亡、両親と9歳の少年が火傷を負い、病院に搬送された。
パイロットは墜落直前に脱出し、火傷を負ったと伝えられている。
地元テレビ局は9機の航空機が2つのV字型になって飛行し、その後、その中の1機が高度を大きく下げる映像を公開。パイロットが墜落直前に脱出するところも映っていた。
事故は飛行隊がトリノ・カゼッレ空港(トリノ空港)を離陸した直後に起きたと伝えられている。パイロットの容態、墜落の原因、事故に巻き込まれた家族の身元は明らかにされていない。
航空機はトウモロコシ畑の横を走る道路に墜落したとみられる。
フレッチェ・トリコローリはイタリア空軍に所属する同国随一のアクロバットチームであり、国家のイベントなどで航空ショーを行っている。